Posts tagged 除染
【除染に新たな課題】 「発注」混迷遅れも 手法で価格差 – 東日本大震災|福島民報
0【除染に新たな課題】 「発注」混迷遅れも 手法で価格差 – 東日本大震災|福島民報
放射性物質の除染で、住宅の材質によって費用に大きな開きが 出るなど新たな問題が浮上し、自治体の除染担当者らが頭を悩ませている。仮置き場の選定も難航しており、除染実施の遅れにつながる可能性も出てきた。一 方、県が始めた除染業務講習会は技術的な指導が行われず、事業者から「骨抜きの内容」との不満も漏れる。
■算定困難
「除染は前例がない。次々と新たな問題が出てくる」。全域の約11万世帯の除染計画を打ち出した福島市の担当者は困惑した表情を浮かべた。
先月から始めた大波地区の除染を基に、作業を発注する際の適正価格を設定する予定だった。だが、算定は難航している。大波地区の1軒当たりの業者の見積額は屋根などの材質によって100万円以上の開きが生じた。
屋根であればトタンと瓦では作業の工程や難易度も違い、料金に跳ね返る。壁は凹凸のあるなしで、使用する薬剤の量が違ってくる。庭も土、芝生、コンクリートで除染作業の内容が変わる。住宅密集地は足場を組む必要が生じ料金がかさむ。
さらに、業者が放射線にさらされる特殊作業の費用をどう算定するかという問題も浮上した。地域で異なる環境放射線量ごとの費用の基準が必要となるが、対応策を見いだせていない。「市独自に価格を設定するのは困難だ」。市の担当者はため息をついた。
県放射性物質除去協同組合は、総2階建て延べ床面積約130平方メートルの建物を除染する場合、15万円~50万円までの差が出るとする。佐藤哲也理事 長は「基準は極めて詳細な分類が必要になる」と指摘。基準が曖昧な場合、業者間の価格競争につながりかねず、作業の品質への影響を懸念する。
福島市は今年度内に、比較的線量の高い渡利地区の約6700世帯を対象に除染に入る予定だ。ただ、適正価格の基準設定ができないため、1軒ごとの住宅の 状況を調査し必要費用を算定する方針。仮置き場の選定作業に調査の手間が加わり、除染開始が来年度にずれ込む可能性もある。
菅野広男渡利地区自治振興協議会長は「市の具体的な動きが見えず、住民は不安を募らせている。詳細な現状説明が必要だ」と求める。一方、市の担当者は 「国は除染に責任を持つというが、市町村をリードして取り組もうとする姿勢が伝わらない。現場の苦悩を理解すべき」と注文した。
■不十分な指導
「高圧洗浄などの機器類を使う場合の効率や安全対策など、現場で役立つ技術を指導すべきだ」。県が主催する事業所対象の除染業務講習会に参加した県北地方の建築業者は、不満をあらわにする。
講習会は2日間の日程で開かれ、放射線の基礎的知識に関する講義、放射線の測定方法の実技などを行っている。しかし、高圧洗浄する際の効果的な水圧、洗剤の使用方法、表土除去の手法など技術的指導はない。
受講者が1回100人程度と多く、技術指導にまで手が回らないという背景もある。しかし、県の内部からは「除染技術は発展途上で、県として効果的な洗浄や表土除去方法の基準を提示することは難しい」との声も漏れる。
【背景】
政府の除染に関する緊急実施基本方針は、年間積算放射線量が1~20ミリシーベルトの区域について市町村が除染計画を策定し、除染作業を行うとし ている。福島市は9月に策定した除染計画に「今後2年間で、市民の日常生活環境における空間放射線量を市内全域で毎時1マイクロシーベルト以下にすること を目指す」とする目標を掲げた。比較的放射線量の高い大波地区と渡利地区を最重点除染地域とし、優先的に除染する。大波地区で10月に集中的な除染作業を 開始した。
対象不明瞭戸惑い 除染に新たな課題 雨、落ち葉不安続く
東京電力福島第一原発事故から間もなく8カ月。放射線に関する生活環境の改善に向け県内市町村の各地で本格的に除染が進みだした。しかし、除染を終えた 住宅や学校の関係者は、不十分な除染作業や放射線量が思うように下がらない現実に直面している。戸惑いや不安は続いている。
■不公平感
「敷地内を全部除染してもらいたかった。期待していたのに…」。一部が特定避難勧奨地点となっている伊達市霊山町の男性は不満を口にする。
市は先月下旬から、勧奨地点に指定された地域を優先に民家の除染を始めた。男性宅では自宅の雨どいなどを洗い流したほか、庭の表土も取り除いた。ところが、庭の隅にある小屋は「普段使用していない」との理由で除染対象にならなかった。
市の除染計画は、除染作業の対象範囲を明確に示していない。各世帯の生活状況を勘案して決めることにした。このため、住宅だけを作業して終わった家がある一方、庭や小屋も含め除染したケースもあるなど、まちまちだ。
さらに、将来的な環境放射線量の低減目標値として年間1ミリシーベルト(特定避難勧奨地点など数値が高い所は当面は年間5ミリシーベルト)を示している が、1回ごとの除染で達成すべき数値は決めていない。「それぞれの家でどの程度除染すればいいのか不明瞭」との指摘もある。
市の担当者は「スピーディーに作業を進めるには、除染箇所を普段の生活に密接した場所に限るしかない。また、放射性廃棄物の仮置き場が十分に確保できていない現状では、廃棄物の量を抑える必要もある」と説明する。
国際原子力機関(IAEA)の専門家チームは先月、同市などを視察した後、除染の在り方について「必要以上に除染しても廃棄物を増やすだけ」との考えを示した。
住民からは「事情は理解できるが、隣の家と違えば不公平感が生じる。本当に地域全体で線量が減るかも疑問だ。市は統一的な基準を作るべき」との声が上がっている。
■半分になったのに
福島市のシンボル・信夫山の山麓に校舎を構える福島東稜高。6月に約1万1000平方メートルの校庭の表土を全面的に入れ替えた。放射線量は毎時0.64マイクロシーベルトとなり、実施前の半分以下に下がった。
ところが、10月4日に計測すると0.68マイクロシーベルトと、わずかながらだが上昇していた。同校は、台風による大雨の影響で放射性物質を含んだ土 砂が信夫山の斜面から校庭に流入したことが要因と分析。緊急対策として斜面と校庭の境界付近に側溝を設けることを決めた。
関係者は、放射性物質が付着しやすいといわれる落ち葉の存在も気掛かりだ。信夫山から枯れ葉が次々、校庭に舞い降りる。「放射性物質が付着しているかも しれない」。秋の深まりを告げる見慣れた光景が、今年は不安をかき立てる。教職員は連日、落ち葉をかき集め、学校周辺の舗装部分では毎週、高圧洗浄を続け ている。
「生徒の健康を守るため、できることは何でもやる。だが、雨も落ち葉も止められない。いたちごっこだ」。小原敏副校長は苦い表情を浮かべる。同校は福島 市による信夫山の除染に期待している。周辺住民からも信夫山の除染を求める声は多い。しかし、市は現段階で具体的なスケジュールは示していない。
※「正しい知識、経験必要」 県除染アドバイザー田中氏指摘
県の除染アドバイザーを務める田中俊一前内閣府原子力委員長代理(66)に除染作業について聞いた。
-市町村で除染が本格化しつつある。
「除染には正しい知識と経験が必要になる。高圧洗浄機も洗車と同じような使い方をすると汚染を広げる結果に終わるケースもある。住宅の除染では屋根に付 いているほこりやコケを上手に洗い、雨どいに流すことがポイント。居住空間から、できるだけ放射性物質を遠ざけることが大切だ」
-適切な除染にはどうすればいいか。
「家によって構造は違うため適切な除染方法を判断することが必要。マニュアルの応用では難しい側面もある。専門家のもとでしっかりと除染の経験を積んだ人から、アドバイスを受けながら実施すべきだ」
-除染を終えたあと放射線量が上昇したケースもあるようだが。
「詳細な状況が分からないため明確なことは言えないが、大雨で放射性物質を含む土砂が流れ込むと高くなる可能性はある。土砂が流れ込まないような対策が重要になる。落ち葉は昨年までの葉は高い可能性はあるが、今年の落ち葉は線量を上げるレベルではない」
福島第1原発:進まぬ除染、道険し 雨のたび、山から汚染土砂 /福島 – 毎日jp(毎日新聞)
0福島第1原発:進まぬ除染、道険し 雨のたび、山から汚染土砂 /福島 – 毎日jp(毎日新聞)
◇「長期的に国が支援を」
福島第1原発事故で放出された放射性物質の「除染」について、長期化への不安が住民の間で広がっている。山際の地域では除染後も、雨が降るたび に、山から放射性物質を含んだ落ち葉や土砂が流れ込み、放射線量が再上昇した例も。7割が山地の福島県。都市部にも里山が多い。国は年間被ばく線量が1ミ リシーベルト以上の場所で自治体が除染する費用を負担する考えだが、住民は「山の近くは繰り返し除染するしかない。その費用もちゃんと出るのか」と心配す る。【町田徳丈、安高晋】
福島市は7~8月、市内でも線量が高い大波、渡利地区で除染実験を行い、数日~1週間程度後に線量を再調査した。すると計885地点中7地点で、 除染後の数値が除染前より高いという結果が出た。毎時3・67マイクロシーベルトから同4・63マイクロシーベルトに上がった側溝もあった。市は「山の近 くや、山から水や土砂が流れ込んだポイントで数値が上がった」と分析する。
大波地区に住む八巻祐子さん(52)の自宅裏には里山が迫る。まとまった雨が降ると山から庭に土砂が流れ込む。玄関先は毎時1マイクロシーベルト以下だが、庭は2マイクロシーベルト超。「どこもうちと同じ状況」と訴える。
渡利地区で息子夫婦と孫娘2人の6人暮らしの裏沢利夫さんは、市民団体の調査で、自宅脇の水路から1キロ当たり30万ベクレルを超える高濃度の放射性セシウムが検出された。「一度だけの形式的な除染では意味がない。定期的に実施できないのなら、住民の安心にはほど遠い」
森林の汚染実態について調査してきた農水省は9月30日、宅地などとの境から20メートル程度の範囲の森林の落ち葉などの除去が効果的との中間と りまとめを公表した。だが、その中でも、常緑の針葉樹については「葉にも放射性セシウムが蓄積しており、通常3~4年程度をかけて落葉する」として継続的 な落ち葉除去が必要と認めた。
2年間で全域の生活空間の線量を毎時1マイクロシーベルト以下にする計画を立てた福島市。今月中にも大波地区で本格除染を始める。山林については 未定だが、国の「20メートル指針」に対し、地権者らの同意を条件に75メートル内部まで腐葉土を取り除く方向で検討している。除染は繰り返すしかないと みているが、長期的な財政支援が得られるのか、国からの回答はないという。
「汚染土」の置き場の問題も深刻だ。国は国有林の活用も検討し始めたが、伊達市の担当者は「全域の『森林20メートル』は広大。大量の土砂を置く場所の確保は本当に難しい。それに人手はどうするのか」と指摘する。
また、森林にはさまざまな役目がある。9月末に緊急時避難準備区域の指定を解除された川内村。9割近くが山林で全域が井戸水や流水で生活する。村 は約20年かけて山林全体を除染する計画だが、担当者は「水源を保つためにも山林は必要。木を伐採せず森林機能を保持したまま除染する方法はないんでしょ うか」と苦悩を語った。
2011年10月17日
- 福島第1原発:「冷温停止」年内明記へ 工程表前倒し
- 福島第1原発:海外専門家「除染作業決定に住民参加必要」
- 福島第1原発:浪江→東京…望郷の念、断ち難く
- 福島第1原発:廃棄防護服4000立方メートル 写真公開
- 福島第1原発:警戒区域の高校も募集継続 福島県教委方針
【放射能漏れ】希望の象徴「ヒマワリ」除染効果低かった 被災農家「ショック」 – MSN産経ニュース
0希望の象徴「ヒマワリ」除染効果低かった 被災農家「ショック」
実証実験で植えられたヒマワリが満開になった=11年8月9日、福島県飯舘村(荻窪佳撮影)
復興への希望の象徴だったヒマワリによる放射性物質の除去効果に疑問符がついた。東日本大震災の東京電力福島第1原発事故で汚染された農地で、ヒマワリによる除染の実証実験を行っている農林水産省などは14日、「放射性セシウムの除染効果は小さい」とする実験結果をまとめた。ヒマワリの種を被災地へ送る運動が全国で広がるなど、いちるの望みを託していた被災地の農家やNPOでは「信じられない」とショックを隠せない。
農水省は5月27日、福島県飯舘村の農地にヒマワリの種をまいて、実験を始めた。ヒマワリは土壌中のセシウムを吸収する性質があるとされるためだ。
しかし、8月5日に開花したヒマワリの茎葉と根を刈り取って調べたところ、1平方メートル当たりの土壌に含まれるセシウムの2千分の1に当たる520ベクレルしか吸収しなかった。
最も効果的だったのは表土を削り取る方法で、最大で97%低減できた。
「本命」はナタネ
ただ、最終結論が出たわけではない。
筑波大 学の生井兵治元教授(植物遺伝育種学)は「茎葉より花や種の部分が最も吸収するため結論を出すのは早い。また、今回の実験はヒマワリだったが、チェルノブ イリ原発事故以前から吸収効果が高い植物として『菜の花』と俗称される西洋菜種とカラシナが知られている」と指摘する。
農水省によると、種まきの季節の関係でヒマワリの実験を先行させたという。今後、農水省が職員を現地へ派遣するなどしてデータを集めている菜の花や、ヒエなど他の植物の除染効果を調べる。ヒマワリの種も収穫期に効果を確かめる。
また、ヒマワリの種から取れる油にどの程度セシウムが移るかを調べ、汚染土壌でも育てられる農作物としての可能性を探る。
仮に植物除染できたとしても、吸収後の植物をどう処理するかという問題も指摘されている。放射性廃棄物として管理する必要があるためだ。
復興のメッセージ
表土を削り取る方法でも、福島県内の土壌1キロ当たり5千ベクレル以上の農地で表土を削り取ると東京ドーム約3杯分の約350万トンにもなるといい、表土の置き場など課題もある。農水省は今後、土からセシウムを分離後に土を再利用する技術の実用化に向け、研究を続ける。
南相馬市で仲間と農地60ヘクタールにヒマワリを植えた農業、渡部有三さん(72)は「チェルノブイリ事故の際に効果があったというのは常識なので、今回の結果は信じられない」と驚きを隠せない様子。
その上で「ヒマワリをまくことには除染の他にも農地が痩せることを防いだり、風評被害を減らしたりする効果があると思っている。国はより効果的な除染方法を探してほしい」。
福島県の土地約50アールにヒマワリで「絆」などの文字を描いてきたNPO法人「日の出会」(東京都)の福島県リーダー、広野晶生さん(38)は「結果は 残念だが、ヒマワリを植えるのは除染だけでなく、復興に向け頑張っていくメッセージを福島から打ち出す意味もある。今後も続けたい」と話した。
スクープ 千葉県の高級住宅街 5万ベクレルの異常値 行政は放っておくのか | 経済の死角 | 現代ビジネス [講談社]
0スクープ 千葉県の高級住宅街 5万ベクレルの異常値 行政は放っておくのか
福島県から遠く離れていても、放射性物質は風に乗り、雨に流され、長閑な住宅街を汚染する。福島原発より200km遠方の土から検出された5万ベクレルのセシウム。これは一体何を意味するのか。
フクシマから200km地点
日本各地で、福島第一原発由来の放射性物質による汚染が進行している。農作物や畜産物の汚染はもちろんのこと、最近では土壌そのものの汚染が懸念されており、各研究機関によって、土壌汚染の実態調査が行われている。放射線計測学を専門とする神戸大学の山内知也教授は、6月下旬、福島市内4ヵ所で土壌の調査を実施。その結果、各地から土1kgあたり約1万6000~4万6000ベクレルの線量を検出した。この数値が意味するところを、山内教授が解説する。
「放射線障害を防止するための法律の基準では、1kgあたり1万ベクレルを超えると、それを扱う人は許可が必要だし、管理区域を設けたり、年に1回の健康診断を受けることが義務付けられる。私が調査した土壌の1kgあたり4万6000ベクレルという数値は、非常に高いレベルの〝汚染〟だといえます。できる限り早く土を除去しなければいけません」
福島市内の土壌汚染は深刻だと山内教授は言う。しかし、その福島市よりさらに高いレベルの数値が、なんと福島原発から200kmも離れた千葉県柏市で検出されたことが判明した。
検査機関に土壌の検査を依頼したのは、この街に住む会社員の松岡暁子さんだ。子どもが二人いる松岡家では、原発事故以降、自宅周辺の大気中の放射 線量を調べる習慣がついていた。7月のある日、いつものようにガイガーカウンターで大気の線量を測っていたところ、数値がとんでもなく跳ね上がる場所を発 見した。いわゆる〝ホットスポット〟だ。
「大気中だと0・4マイクロシーベルトぐらいだったのですが、家の近くの道路脇の土壌にガイガーカウンターを置いたら、7マイクロシーベルト近くに 跳ね上がったんです。とんでもない数値です。機器が安い中国製だったので、友人にも声をかけて、違う種類のガイガーカウンターでも測りました。それでも、 3機種ともほぼ同様の数値が出ました。これは詳しく調べたほうがいいと思い、その土を採取して、検査機関に送ったのです」(松岡さん)
松岡さんが土を送ったのは、群馬県に本社を置き、農作物や土壌の放射線測定を行っている(株)アレルギー食品検査センター。厚労省による測定マニュアルに準拠した検査を行っており、連日、各地から放射線量を測ってほしいという依頼が押し寄せているという。
同センターから報告書が戻ってきたのは、1週間後。計5万2547ベクレルという数字に、松岡さんは驚きを隠せなかった。
「報告書を見てショックを受けました。このあたりは通学路で、すぐ近くには農園もあるような場所です。そんなところから5万ベクレルを超える線量が検出されるなんて思ってもいませんでしたから」
福島市の土壌より高い線量・5万ベクレル。この数値が意味するものは何か。チェルノブイリでの救援活動を続けている元四日市大学環境情報学部講師の河田昌東(まさはる)は、こう言う。
「私たちは福島原発から30kmほどの南相馬市で土壌の放射線量の測定を行っていますが、この柏市の土壌の汚染はそれとほぼ同じレベルですね。かな り深刻な数字で、チェルノブイリなら強制避難区域になるほどの数値です。現在、われわれはチェルノブイリ原発から70kmほど離れた場所で汚染土壌の浄化 作業を行っているのですが、そこの汚染度は土1kgあたり2000ベクレル。柏市から出た5万ベクレルよりずっと低い。それでも、その地域は放射線管理区 域に指定されています」
(続きを読む…)
asahi.com(朝日新聞社):土壌のセシウム除去、水洗いとふるい分けで効率的に – 東日本大震災
0セシウム汚染土壌の除染の手順
水洗いとふるい分けを組み合わせることで、放射能汚染された土壌から放射性セシウムを効率的に取り除く仕組みを京都大の豊原治彦准教授らが開発した。住宅や公園の表土など粘土の少ない土では有効という。9月に長崎市で開かれる日本水産学会で発表する。
豊原准教授は、1キロあたり3千~5千ベクレルの放射性セシウムを含む福島県郡山市の公園の土で実験した。細かい粘土が重さで土全体の4%と、粘土の少ない土。
まず、汚染土壌をざるの上でたわしでこすって水洗いすると、水にセシウムの約88%が移った。洗浄水にあるセシウムは、薬剤を使って100%集めて沈殿させることができた。
さらに、洗浄した土をふるい分けして、細かい粘土を取り除いたところ、残った土は約99%のセシウムが除去された。洗浄水から取り除いた分と粘土を合わせた汚染部分の重さは、元の土の5%に減らすことができた。
セシウムは、粒の大きな砂に付いている分は水洗いで取れやすく、粒の細かい粘土とは強く結びついて離れないと考えられる。
豊原准教授は土壌改良ベンチャー企業アース(仙台市)と共同で、この仕組みを応用した汚染浄化システムを開発した。洗浄水を浄化して繰り返し使うことで、プラントの大きさを10メートル四方と小さくした。プラントの価格は1億~3億円。同社は市町村と協力して実証試験を進めたいという。
もともとこの洗浄法は、六価クロム、鉛、カドミウムなどの金属による土壌汚染対策に使われてきた。農地など粘土が多い土からはセシウムを取り除くのは難しいという欠点はあるが、住宅地の表層、砂場、砂浜などの粘土が少ない土では効果的という。(鍛治信太郎)
関連記事
- 汚染わらを食べた牛、14道県で2570頭出荷(7/24)
- えさ汚染「夢にも思わず」 福島、383頭出荷の業者(7/19)
- 汚染の稲わら、さらに5戸の農家が使用 福島県発表(7/16)
- 宮城県、稲わらの汚染確認 与えた牛の出荷自粛要請(7/15)


